犬の予防接種はなぜ必要なのでしょうか?またどの時期に打てばいいのでしょうか?
そんなお悩みを持つ方もいると思います。
街中でお散歩するワンコ、ドッグランで戯れるワンコ、、、🐕🐶
当たり前のように屋外で活動していますが、安心して過ごすことができるのは「予防接種」をしているからです。
人間と同じように犬も様々な感染症にかかる可能性がありますが、それは軽めのものから命に係わる重篤なものまで様々です。
大切な家族を守るためにも今一度、犬の予防接種について理解を深め、適切な対応が取れるようにしましょう。
この記事では、予防接種の種類や費用、スケジュールなどをご紹介していきます。
なぜ予防接種が必要なのか?
なぜ犬に予防接種が必要なのでしょうか。
それには2つの理由があります。
飼い犬を様々な感染症から守るため
予防接種を受けることで感染症の予防はもちろん、感染症にかかったとしても症状を軽減することができます。大切な命ですから、できるだけ色んなキケンからは守る手だてを尽くしてあげたいですよね。
他の犬、または自分自身を含めたヒトを守るため
後述しますが、予防接種の中には飼い主が「義務」として接種をさせなければならないものがあります。
これらは、自分の犬を守るためのものでなく「犬→犬」「犬→ヒト」への感染を防ぐために義務として実施しなければならないワクチンなのです。
予防接種の必要性がお判りいただけたら次はその種類について見ていきましょう。
予防接種の種類(図解有)
予防接種の種類としてまず大きく2つ、「狂犬病ワクチン(義務)」「混合ワクチン(非義務ですが、推奨ワクチンあり)」に分けられます。また、混合ワクチンは「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」に分岐します。
以下に簡単な説明を書きますが、図にした方が明らかに分かりやすかったので、作成したものを掲載しておきます。
狂犬病ワクチン(必須)
狂犬病を防ぐため生後91日以上の犬は、年に1回は打つことが義務になっているワクチンです。混合ワクチンの中に含まれていませんので、単独で対応が必要です。
病名 | ワクチン名 | 頻度 | 費用 |
狂犬病 | 狂犬病ワクチン | ●1回目:混合ワクチン接種から3週間以上間隔をあける ※1年に一回は打つことが必要。 | 3,000~4,000円 |
混合ワクチン
義務化はされておらず、飼い主で接種するかどうかを決めるものです。
義務化はされていないとはいえ、推奨のワクチンも多いので内容をしっかり把握し、対応しましょう。(迷った場合は獣医師に相談しましょう。)
コアワクチンとは?
犬の生活環境に関わらず、全ての犬に接種が推奨されているワクチンとなっており、世界的に気を付けるべきと言われている感染症に対抗するために打つものとなります。
ノンコアワクチンとは?
犬の暮らす地域環境や暮らし方など、その犬自身の感染症のリスクに応じて接種すべきワクチンです。ノンコアワクチンの中でも、「推奨」と「非推奨」のものがあります。
なお、今回の調べる中で感じましたが、混合ワクチンについては多くの種類があり、専門性の高い領域となります。調べる中で非常に参考になったサイトがありましたので、さらに詳細を知りたい場合は以下のサイト確認してみてください。
獣医師の先生が内容を監修しており、非常に信頼出来ると感じました。
(Zoetis社様が運営する「犬のワクチン.com」というサイトを紹介させていただいております。)
その他の予防接種
狂犬病や混合ワクチン以外でも予防しておきたい病気はまだあります!
ノミ・ダニの予防
かゆみを引き起こすだけでなく皮膚炎や貧血にもつながります。
またマダニはヒトにも感染し、ライム病や犬バベシア病等を媒介すると言われています。
これらから犬・飼い主自身を守るためにも可能出れば毎月1回、1年中予防をするのがお勧めです。
費用は1100円~2600円ほどとなっています。(※犬の体重やクスリの種類によって価格は変動します)
フィラリア・消化管内寄生虫の予防
フィラリアとは犬の心臓などに寄生する寄生虫です。
蚊を媒体にして感染するため、毎月1回春〜秋にかけての予防が大切です。
費用は700円〜1800円ほどとなっています。(※犬の体重やクスリの種類によって価格は変動します)
予防接種のスケジュール
今度子犬を飼うことが決まったけど、結局どんなスケジュールで進めればいいの?
そんなことを思った人もいるはず。(私です。笑)
ここでは、4月1日に誕生した子犬を例にワクチンのスケジュールを表で書いてみました。
最初はスケジュール管理も大変そうですが、愛する我が子のためにきっちり接種しましょうね!
※飼育している犬のワクチン接種スケジュールは、獣医師に相談してください。ここでは、大枠だけご理解いただけるよう表を作成しております。
※子犬期間の接種後コアワクチンは3年以上ごと、ノンコアワクチンは1年ごとが推奨。
※狂犬病は1年1回の接種が義務付けられています。
予防接種におけるリスクと副作用
愛しい犬を守るための予防接種ですが、ヒトと同じで犬によっては副作用などのリスクも出てきてしまうのが事実です。
もし接種後に副作用のような症状が出た場合は、状況に合わせて適切な対応ができるように、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
狂犬病ワクチンの副作用
嘔吐・下痢・発熱・痛み・呼吸困難・痙攣(震え)などがあります。
混合ワクチンの副作用
アレルギー反応・アナフィラキシーショック(血圧低下/呼吸困難/嘔吐/失神)・食欲低下・発熱・注射箇所の炎症などがあります。
副作用をできるだけ抑えるためには
ポイントをまとめてみました。
- 接種前から体調管理を行い、トリミングや入浴など体に負担が掛かりそうなことは控える
- 予防接種後は安静にして30分は様子を見る
- 予防接種後の散歩は普段より控えめにし、トリミングや入浴も1週間程度控える
- 重い症状を伴うアナフィラキシー反応は当日中に発生しやすいため、当日中は様子をよく観察する
予防接種は保険の対象?
子犬の頃の予防接種の頻度などをみると初期費用としては結構かかるな…と、思われる方もいるかともいます。そこで、もしかするとペット保険に適用できるかも、と調べてみたのですが、、、やはりペット保険では、予防接種は治療ではなくあくまでも病気の予防になるため「補償対象外」になっているようです。
※筆者調べ。
一方で予防接種によって生じた病気やケガについては補償対象内になるペット保険もあるようです。加入を検討している方は、必ず契約前にしっかりとした説明を受けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか??
私もまさしく今から子犬を迎えようとしている中で、除外できるリスクは全部取り除いてあげたいなと感じるあたり、親心がついてきたように思っています。
予防接種は事前に予防できる病気に対して対応するための力を付ける行為なので、ぜひ皆さんお迎えする犬に適した接種を施してあげてください❤
そしてみんなで楽しくお外で遊びましょう!