甲斐犬のしつけは難しい?
ネットでは、「自立心や警戒心が強い」、「独立的な性格」、「気性が激しい」などからしつけが難しいとの記事もある一方で、とても賢い犬種なのでしつけやすいという情報もあります。
個人的には一括りに「甲斐犬」といっても個体差があり、また難しいと感じるかどうかも個人差があるため一概に決めつけるのは難しいと思っています。
まず重要なのは、飼い主が甲斐犬のことを良く理解し、しつけに必要な知識や方法を身に着けることではないでしょうか?
この記事が甲斐犬をしつけるための一助となれば幸いです。
甲斐犬のしつけのために知っておきたい事前知識とは?
甲斐犬の性格と特徴について
元々は猟犬として人間と暮らしてきたことから忠実で、警戒心が強く、聡明だと言われています。
↓より詳しい甲斐犬の性格や特徴については、以下の記事を確認してください。
しつけに必要な基本的な考え方
甲斐犬が自分自身で考え、判断できるようになるための基礎的な訓練が必要であり、
決して飼い主が望むことを「やらせる」のではなく、「どうすべきか」を考えられるように教育することが重要です。
しつけを始める時期
タイミングは早ければ早いほど良いです。
子犬を迎え入れたその日から始めるようにしましょう。
甲斐犬のしつけ方法
甲斐犬のしつけ方法について5つ紹介します。
飼い主がリーダーになる
甲斐犬は、リーダーシップを示す飼い主に従います。
そのため、飼い主は自信を持って指示を出し、自分がリーダーであることを示すことが重要ですが、怒鳴ったり、暴力をふるったりすること、つまり恐怖でリーダーシップを示すことは厳禁なので注意が必要です。
まずは基本的なコマンドを徹底する
甲斐犬も含め、多くの犬にとって基本的なしつけを徹底することが大切です。まずは、
・伏せ
・座る
・待て
などのコマンドを覚えさせましょう。
コマンドは一度に何度も復唱することはせずに、一度指示をした後は強制的にでも実施させるようにすることが必要です。(※飼い主が補助して行わせるのも有り)連呼したり、コマンドに従わないことを良しとしてしまった場合、「従わなくても問題ない」と以降も認識してしまうので注意するようにしましょう。
成功した場合はおやつやエサをご褒美としてあげるようにするのが良いですが、しつけ中は何度もあげることになるので
ご褒美として使用するものは、小さめなものでカロリーが低いものを選ぶのがおすすめです。
子犬の時期に多くの経験を積ませる
甲斐犬は、警戒心が強い。そのため小さい頃から意識的に犬や人との接触を増やし、新しい環境にも慣れさせることが重要です。様々な経験を積むことで、どんな環境下でも犬自身で考えて行動することが出来るようになっていきます。
適度に運動させる
甲斐犬は、元々狩猟犬であるため、運動量が多い犬種となっています。
適度な運動は、ストレスを解消し、犬の行動にも良い影響を与えます。
散歩は1日に2回、30分~1時間程度を目安に行うのがおすすめ。
また、可能であれば時間がある時はドッグランに連れていき、自由に走らせるようにしましょう。
褒めることを忘れない
甲斐犬は、頑張り屋で、褒められることでやる気を引き出すことが出来ます。
犬が良い行動をしたら、適宜褒めることが大切。ただし、過剰な褒め言葉は逆効果になることもあるため注意しましょう。
注意点や避けるべきしつけ方法
ここでは、しつけを行う上での注意点ややるべきではないことを紹介します。
犬との信頼は一度傷つくとリカバーには時間がかかるため、以下の事項は頭に入れておきましょう。
暴力的な手法は厳禁
甲斐犬が言うことを聞かないからといって叩く、蹴るなどの暴力を振るうことは絶対しないこと。人間と同様、精神的にショックを受けて、噛みつくや無駄に吠えるなど、問題行動に繋がってしまう可能性があります。
また、近くに暴力を振るう人がいる場合、振るわない人の言うことを聞かなくなる可能性も高く、良いことは一つもありません。
家庭内でルールを統一する
1人で飼育するよりも、家族で面倒を見ているなど複数の場合が多いと思いますが、その場合は必ずしつけのルールを統一するようにしましょう。
例えば、コマンドの言語(「待て」・「wait」どちらなのか)、褒める・叱るタイミングなどです。接する人によってルールが変わってしまうと犬は混乱して、適切な行動を取れなくなってしまいます。
実際のしつけの様子(動画)
実際、飼育をしている甲斐犬をしつけしている様子です。
基本的なコマンド(「お座り」「伏せ」「お手」「つけ」「まて」等を教えている動画と、歯磨きの様子を動画で紹介しています。
まだまだうまくいっていないことが多いですが、参考程度にご覧いただけますと幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?甲斐犬のしつけを行う時に少しでも参考にしていただければ幸いです。
ただし、同じ甲斐犬といえども人間同様、個体によって性格や特性が異なりますので、しっかりと向き合うことで個々に合ったしつけ方法を見つけるようにしていきましょう。