※この記事は筆者個人の飼育体験や考えで書かれたものです。予めご了承ください。
「甲斐犬」というワードを検索窓に打ち込むと、サジェストキーワードとして一緒にあがってくる候補の言葉に疑問があります。
それは【危険】。
候補にでてきたこの二文字だけで、大好きな甲斐犬に対してネガティブな反応が出てしまうのが悲しい。
なぜ危険というイメージが張り付いてしまっているのでしょうか…。
個人的には、適切に表現をするのであれば「危険」ではなく「難しい」が正しいのではないかと思っています。では何が「難しい」と思ったのか、飼育経験も織り交ぜながら、簡単にまとめてみます🐶
甲斐犬はどんな犬?
元々は猟犬として人間と暮らしてきたことから忠実で、警戒心が強く、聡明だと言われています。
↓甲斐犬の性格や特徴については、以下の記事で記載しています。
甲斐犬を飼うのは危険ではなく「難しい」?
甲斐犬の飼育が難しいと思う理由は大きく3つです。
①:忠誠心が高すぎる
②:猟犬としてのワイルドさが過ぎる
③:運動能力が抜群
忠誠心が高いのは飼い主や家族にとってはとっても可愛らしいポイントではありますが、裏を返せば認めた仲間以外のために厳しくなれるということです。
また猟犬としての特性から、高い警戒心と敵対するものへの攻撃性を持っていて、さらに賢さも備えています。
最後にこれも猟犬としての特性と言えますが、運動能力は非常に高いです。もちろん個体差はあるのでしょうが、筆者が以前に飼っていた甲斐犬も山登りなどでは岩場をぽんぽんと入り抜けていました。
また他にも、この特性を感じられた実際の経験があります。
昔飼育していた甲斐犬を連れて地元の山を登りに行ったとき、イノシシに出くわしたのですが、
先頭を登っていた私と弟の前に現れたそのイノシシに対し、彼(飼っていた甲斐犬はオスだった)は後ろから間に走りこむように飛び出して、今まで聞いたことのないような唸り声で威嚇したのです。
自分の家族が危険にさらされたとわかると本能をむき出しに即座に守ってくれました。(かっこよかった、、)
甲斐犬を飼うために必要な心得
「難しい」のなら躾けられるの?!と不安にかられる方もいるでしょう。
ここでは甲斐犬を飼うために私が必要だと感じた心得を紹介します。
先ほども述べたように甲斐犬は「賢い」し「忠誠心が強い」。
つまり忠義をつくしたいと思われる飼い主であれば、その賢さをもってこちらの指示を受け入れてくれるのです。
筆者個人が実際に甲斐犬を飼育した上で必要だと思った心得は、
【主導権を渡さない】 ということです。
ダメなことをしたら叱る、良いことをしたらほめる。散歩、食事、遊ぶ時も、ただ可愛がって甘やかすのではなく生活の主導権を握るように根気よく努め、信頼を損ねるようなことはしないのが鉄則です。
また、社会適応能力を高めるためにも生活音や、家族以外の人、他の犬などにも小さなころから触れさせておくことが重要なことになります。
↓甲斐犬のしつけについて詳しく書いた記事はこちらです。
甲斐犬を飼うために必要なトレーニング
何をトレーニングすればいいのかわからない。という方も多いでしょう。
実際に行っていたトレーニング内容を紹介しますので、参考にしてください。
トイレトレーニング
成犬になればお散歩中に外で済ませることが多いのですが、子犬のうちや老犬になった時には室内のトイレ場所を正確に認識させた方が良いです。とにかくちゃんとトイレの場所で用を足せたら褒めます。
噛み癖
甘噛みレベルならOKなのですが、痛いと感じるほどの強さになったら「No」「ダメ」というコマンドになる言葉と共に待てるようにしましょう。コマンドの言葉で辞めることができたらおやつをあげていました。
伏せ、おすわり
何かの動作を止めるとき、落ち着かせるときにこれらができると便利です。
おやつをフックにそれぞれの姿勢になるよう持っていき、形になったらほめておやつをあげましょう。
待て
同じく、動作を制御する際に出来ると便利です。
室内ではじめは時間、次に距離をとったりして伸ばしていきましょう。
また、以下のページには甲斐犬の基本的なしつけについて、動画も合わせて掲載しております。ぜひご覧ください。
まとめ
多少の個体差はあれど、飼育が難しいのはどんな犬だって同じです。人間同様、勝手にできるようになるわけがないので、
感情だけをぶつけるのではなく、信頼を築くために必要な行動と認識して接していきましょう。
長く続ける関係性の根底に「愛」が必要なのは人間も犬も同じです💓