秋田犬(あきたいぬ)は、天然記念物である日本犬の中で唯一の大型犬です。
忠犬ハチ公でも有名で、可愛いイメージもあるだろうが狩猟犬としての性格も持ち合わせるなど、意外な一面もあります。
この記事ではそんな秋田犬の基本情報を紹介します。
秋田犬の歴史
秋田犬は、秋田地方に生存していた狩猟犬、マタギ犬が祖先とされています。
写真にもあるもふもふとしたかわいらしい見かけからはなかなか想像がつきませんが、江戸時代には番犬として、明治後期からは闘犬として飼われいました。また当時には、闘犬としての性質を強化するために土佐犬などとの交配も行われるようになり、純粋な秋田犬存続が危ぶまれる事態も。
そのような背景から、純粋な秋田犬(あきたいぬ)を保存するために昭和6年に天然記念物に指定されました。
秋田犬の特徴・性格
秋田犬は、元気で愛されやすい性格、特に家族に対して忠実です。
また秋田犬は、勇敢で積極的・活発な一面もあり、遊びや散歩も好きだと言われています。
(が、実家で飼っている秋田犬は家では寝てばかり、上記の写真のように散歩にいってもいつもベンチに座ってくつろいでいますが、、笑)
▼サイズ
日本犬で唯一の大型犬です。
でかい。。
・大きさ:大型犬
・体高:雄:約64〜70cm 雌:約58~64cm
・体重:雄:50〜59kg、雌:40~50kg
秋田犬の大きさについては、こちらの記事で実際の飼育写真とともに詳しく説明していますので、ご覧ください。
▼ルックス
毛色は「赤」「白」「胡麻」の3種類。(左記に「虎」を足した4種類と言われることもあります。)
尻尾は巻尾、耳は立ち、筋肉質。顔はパーツが中央に寄りギュッとなっています。(のが可愛い)
秋田犬に関する病気
以下の病気にはかかりやすいと言われています。
定期健診を行うことや、日頃から適度な運動、ストレスを溜めない飼育環境を構築することが必要ですが、飼い主が勝手に判断をすることは危険なので、違和感を感じたら、すぐに獣医に診てもらうようにしましょう。
ぶどう膜皮膚症候群
免疫の異常から罹患する病気です。メラニン(皮膚や被毛の色をつくる組織のこと)をつくる細胞を自己免疫が攻撃することが原因。眼、皮膚に症状が出ますが、一般的には眼の異常が先に起こり、眼に炎症が起きるため、痛みから目を細めるなどの行動が多くなります。進行すると緑内障や白内障にもつながる恐れがあり、最悪の場合失明することもあります。
皮膚の症状については、全身(特に鼻や口)の色素が抜けていきます。
はっきりとした原因は不明ですが、秋田犬が持つ遺伝子と関係しているのでは…と言われているようです。
眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
簡単に言うと逆さまつ毛。まぶたが内側に巻き込まれ、目を傷つけてしまいます。
痛みから目を開けれなくなり、酷い場合は、手術が必要な場合もあります。
腸捻転(ちょうねんてん)
大型犬に多く発症する傾向があります。
文字のごとく腸がねじれてしまうものですが、腸がねじれることで食べ物が通らず、詰まったものが発酵することでガスが発生。結果、多くのガスが腸に滞留することで、他の臓器を圧迫し、血流が悪くなることで動けなってしまいます。
酷い場合は、心臓を圧迫し、死に至ることもあります。
お腹が膨れたり、いつも以上によだれを垂らすなどの症状がある場合は要注意です。
臍(さい)ヘルニア
原因ははっきりしないが、多くは遺伝によるものと考えられています。
問題を起こすことは少ないと言われているが、大きなものになると手術が必要になるものあるので、注意が必要です。
以下の記事では他の病気を防ぐための「予防接種」について、記載しています。こちらも犬の健康を守るためには重要なので、是非ご確認ください。
秋田犬の食べ物
普通にドッグフードで良いです。
しかしながら、実際に飼育している方に話を聞くと鶏肉や豚肉を加熱してからあげている、という声も良く聞く。(筆者の実家で買っている秋田犬には鶏肉を茹でて加熱したものを、冷ましてからあげています。)
肉をあげても問題ないとされていますが、生肉はやめ、しっかりと加熱しているものをあげるようにしましょう。
海外でも人気?
国内での飼育頭数は減少してますが、海外において、その数は増加しています。
ルックスはもちろんのこと、日本犬が持つ忠誠心と大型犬であることに惹かれているよう。
著名人でも、2018年平昌オリンピック、フィギアスケートで金メダルをとったザギトワ選手やプーチン大統領も溺愛していることが知られています。
まとめ
秋田犬(あきたいぬ)のことを少しでも理解いただくことが出来たでしょうか?
大型犬ということもあり、実際に飼うのは少し難しいという方も多いかもしれませんが、少しでも秋田犬のことに興味を持ってくれる方が増えれば幸いです。
記事を書いていたら実家の秋田犬が恋しくなってきたので、今回はこの辺で終わりにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。